2013年01月18日

寄生虫など


定期出現性(nocturnal periodicity)とは

ミクロフィラリアは、昼間は肺の毛細血管にいて、夜に末梢血中に出現する。このこと定期出現性と言う。蚊の吸血時間と重なる。


再発(relapse)と再燃(recrudescense)の違いは?(マラリアに関連して)

再発とは、初発マラリアの治療後に、肝細胞内の休眠体が増殖することに発症するもの。再燃とは、不完全治療や慢性感染の時に血中に少数残っている原虫が増殖して発症すること。または、保菌者が発症することを言い、再感染とは異なる。


アルボウィルスとは?

arthropod-borne virusの略である。節足動物媒介ウィルスを指し、節足動物によって媒介される疫学的特長を持つウィルスのこと。日本脳炎ウィルス、黄熱ウィルス(フラビウィルスに属する)、トガウィルス(西部馬脳炎、東部馬脳炎)などがある。


sterilizing immunityとnon-sterilizing immunityの違いは?

sterilizing immunityとは、体内から寄生虫を除去し、再感染に対しての完全な抵抗力を持つ免疫のことである。多くの免疫はnon-sterilizing immunityで、寄生虫感染後に誘導される再感染を防ぐ一定の力を持つ免疫のことである。non-sterilizing immunityは寄生虫を完全に除去することはできない。マラリアにおいて見られるpremunitionや住血虫のconcomitant immunityはnon-sterilizing immunityに属する。


premunitionとは?

体内に病原体の軽度感染や不活性病原体が存在することにより、免疫系が刺激を受け、活性化される状態のこと。同じ病原体の再感染に対する抵抗性を示す。


有鉤条虫と無鉤条虫の違いについて

有鉤条虫の最終宿主はブタであり、ヒトは中間宿主である。頭節に鉤がある。片節は薄く、子宮分枝が透視できる。
無鉤条虫はウシにも感染するが、最終宿主はヒトだけである。頭節に鉤がない。片節が不透明で子宮分枝は見えない。片節は運動性を持つ。


幼虫移行症とは?

ヒト以外を宿主とする寄生虫がヒトに侵入した場合、体内で十分な発育ができず、幼虫のまま体内を移動し、障害をもたらすこと。


固有宿主とは?

寄生虫が、宿主の体内で有性生殖を行う時、この宿主を固有宿主と言う。


中間宿主とは?

固有宿主以外に、必要な宿主を中間宿主と言う。
日本住血吸虫の場合は淡水貝(ミヤイリガイ)、バンクロフト糸状虫では蚊。

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日本住血吸虫は(A)の段階でヒトに感染する。それ以外は(B)の段階でヒトに感染する。

(A)セルカリア(B)メタセルカリア
cf.第一中間宿主から出る時はセルカリアで第二中間宿主内でメタセルカリアになる。

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ウィルス学各論


HBVの抗原の組成を述べよ。

エンベロープ  :PresAg、HBsAg
ヌクレオカプシド:HBcAg、HBeAg


HBの患者から検出される粒子について述べよ。

HBVの完全な粒子をDane粒子と言い、最外層はエンベロープでHBsAgに相当し、内側にヌクレオカプシドに相当するコアがある。また、HbsAgだけで構成された小型粒子やそれが連なった管状粒子も出現する。小型粒子と管状粒子はウィルス遺伝子を含まない。
cf.コアの抗原はHBcAgとHBeAgである。


HBVの治療と予防について

治療はインターフェロンを用いる。予防はHBsAgをワクチンとして用いる。


抗原連続変異と抗原不連続変異とは?

A型インフルエンザウィルスを例に取ると、感染防御抗原であるHAの抗原領域のアミノ酸が変異すると、今までの抗体で中和されなくなり、新たな株となる現象を抗原連続変異と言う。(変異率は1%以下)
A型インフルエンザウィルスで遺伝子再集合により、全く抗原性の異なる株となることを抗原不連続変異と言う。(変異率は20-25%)
cf.インフルエンザがHA(鳥のウィルス由来)を獲得し、大流行。


インフルエンザウィルスの証明は?

赤血球凝集試験で、ウィルスの増殖を判定する。赤血球凝集抑制試験で、ウィルス型の判定する。


次の@からDの名称を述べよ。
virus02.jpg

@ヌクレオカプシドA膜タンパク(Mタンパク)B脂質二重層CHA(赤血球凝集素)DNA(ノイラミニダーゼ)
HA(赤血球凝集素)は感染に関与。ノイラミニダーゼはウィルスの放出に関与。


posted by 我輩は細菌 at 16:06| ウィルス学各論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

細菌学各論3


人に疾病をもたらすスピロヘータ3種と疾患名

トレポネーマ(梅毒)、ボレリア(ライム病:マダニが媒介)、レプトスピラ(黄疸失血熱=ワイル病)


マイコプラズマの特徴

無細胞培地で繁殖できる最小原核細胞型微生物で、細菌とウィルスの間に位置し、細菌に近い。細胞壁がない。細菌濾過器を通過する。栄養要求性が高い。二等分裂を行う。コロニーは目玉焼き状である。抗生物質は無効である。


マイコプラズマとL型細菌の違いとは?

マイコプラズマは遺伝的に細胞壁がない。L型細菌は、表現の変異で親株に戻る。


マイコプラズマによる疾患を挙げよ。

肺炎マイコプラズマ(肺炎)、ウレアプラズマ(非淋菌性尿路炎)


リケッチアの特徴を述べよ。

細菌とウィルスの間に位置し、細胞壁がある。細胞内寄生。節足動物によって媒介され、発熱発疹性疾患を起こす。抗生物質に敏感である。
cf.発疹チフスはRickettsia prowazekiiによる。(チフス菌ではない。)


クラミジアのウィルスとの似ている所と異なる所とは?

共に、細胞濾過器を通ることができる。細胞内寄生。封入体の形成。
異なる所として、クラミジアはDNAとRNAが共存する。二等分裂法で増殖。抗生物質に敏感。


クラミジアの二つの形態について述べよ。

基本小体:細胞外にあり、小さい。感染性が高い。増殖できない。
網状体 :細胞内にあり、大きい。感染性はない。二等分裂で増殖。
基本小体は細胞に侵入し、発育し、網状体になる。網状体は増殖し、その後、基本小体になり、感染細胞を破壊して放出される、


トラコーマクラミジアによる疾患とトラコーマの診断

封入体結膜炎、泌尿生殖器感染、クラミジア肺炎
プロワツェック小体を検出し診断を行う。


原発性異形肺炎の起因菌は?

マイコプラズマ、クラミジア

posted by 我輩は細菌 at 01:56| 細菌学各論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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