2013年01月14日

細菌学各論1


連鎖球菌の抗原を二つ挙げよ。

C多糖抗原、M蛋白


連鎖球菌を3種類に分けて、説明せよ。

α型溶血 緑色連鎖球菌   緑色溶血環 
β型溶血 溶血性連鎖球菌  透明溶血環 Streptococcus pyogenes(発赤毒素で猩紅熱、Dick試験)
γ型溶血 非溶血性連鎖球菌 溶血なし  S.mutans、S.mitis、S.salivariuなど。(亜急性心内膜炎)


S.pyogenesの病原物質を述べよ。

@ストレプトリジンO(溶血毒O):抗ストレプトリジンO抗体(ASLO)で感染の有無を調べる。
A発赤毒:猩紅熱の原因
B線維素融解酵素(ストレプトキナーゼ):フィブリンを分解
Cストレプトドルナーゼ:DNA分解酵素


S.pyogenesによる疾患を3つ挙げよ。

化膿性炎症(扁桃腺炎、中耳炎)、猩紅熱、アレルギー疾患(リウマチ熱、急性糸球体腎炎)


肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の毒力因子と疾患を挙げよ。

莢膜、大葉性肺炎


グラム陰性球菌を二つ挙げよ。特徴も述べよ。

淋菌と髄膜炎菌:好気性で培養としてチョコレート寒天培地を使う。


病原大腸菌を5種類挙げよ。

腸管毒素産生性大腸菌、腸管組織侵入性大腸菌、腸管病原性大腸菌、腸管出血性大腸菌(ベロ毒素産生)、腸管凝集付着性大腸菌


シゲラ属、志賀菌の病原物質を挙げよ。

@侵襲力(線毛で付着)
A内毒素
B外毒素(ベロ毒素):タンパク質合成障害、Vero細胞の致死作用がある。


三大食中毒を挙げよ。

サルモネラ食中毒、ブドウ球菌食中毒、腸炎ビブリオ食中毒

10
サルモネラ菌による疾患と原因菌を述べよ。

腸熱症:チフス菌、パラチフス菌
胃腸炎:ネズミチフス菌、ブラコレラ菌
敗血症:ブタコレラ菌
無症状キャリア

11
ヴィダール試験とは?

腸チフス、パラチフスの血清学的診断法。O抗原、H抗原に対する凝集試験。
ホルマリンで不活化した菌液と患者血清を混合して判定する。

12
サルモネラ菌の微生物学検査について(部位)。

1週:血液、1−3週:骨髄液、2週以降:糞便と尿

13
サルモネラ菌の増殖の過程を述べよ。

第一次菌血症:腸管リンパ節で増殖したサルモネラ菌が血中に入る。その後肝臓へ。
第二次菌血症:肝臓で増殖した菌が再び血中に入る。全身感染となる。
2週目でバラ疹となる。胆汁を通して、菌が小腸に排出される。尿中にも見られる。
一次保菌者:胆嚢に菌が存在し、腸管に排出され続ける。

14
ビブリオ科にどんな菌があるか? 特徴は?

コレラ菌:コレラトキシンでcAMP合成が促進され、水と電解質分泌が亢進。米のとぎ汁様下痢になる。
腸炎ビブリオ:好塩性で2,3%のNaCl培地でよく増殖する。

15
ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)について述べよ。

グラム陰性桿菌で慢性胃炎や胃癌と関連。ウレアーゼで尿素をアンモニアに変換し胃酸を中和。


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posted by 我輩は細菌 at 21:11| 細菌学各論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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