人に疾病をもたらすスピロヘータ3種と疾患名
トレポネーマ(梅毒)、ボレリア(ライム病:マダニが媒介)、レプトスピラ(黄疸失血熱=ワイル病)
2
マイコプラズマの特徴
無細胞培地で繁殖できる最小原核細胞型微生物で、細菌とウィルスの間に位置し、細菌に近い。細胞壁がない。細菌濾過器を通過する。栄養要求性が高い。二等分裂を行う。コロニーは目玉焼き状である。抗生物質は無効である。
3
マイコプラズマとL型細菌の違いとは?
マイコプラズマは遺伝的に細胞壁がない。L型細菌は、表現の変異で親株に戻る。
4
マイコプラズマによる疾患を挙げよ。
肺炎マイコプラズマ(肺炎)、ウレアプラズマ(非淋菌性尿路炎)
5
リケッチアの特徴を述べよ。
細菌とウィルスの間に位置し、細胞壁がある。細胞内寄生。節足動物によって媒介され、発熱発疹性疾患を起こす。抗生物質に敏感である。
cf.発疹チフスはRickettsia prowazekiiによる。(チフス菌ではない。)
6
クラミジアのウィルスとの似ている所と異なる所とは?
共に、細胞濾過器を通ることができる。細胞内寄生。封入体の形成。
異なる所として、クラミジアはDNAとRNAが共存する。二等分裂法で増殖。抗生物質に敏感。
7
クラミジアの二つの形態について述べよ。
基本小体:細胞外にあり、小さい。感染性が高い。増殖できない。
網状体 :細胞内にあり、大きい。感染性はない。二等分裂で増殖。
基本小体は細胞に侵入し、発育し、網状体になる。網状体は増殖し、その後、基本小体になり、感染細胞を破壊して放出される、
8
トラコーマクラミジアによる疾患とトラコーマの診断
封入体結膜炎、泌尿生殖器感染、クラミジア肺炎
プロワツェック小体を検出し診断を行う。
9
原発性異形肺炎の起因菌は?
マイコプラズマ、クラミジア