2013年01月13日

細菌学総論2


細菌の細胞壁の特徴

          グラム陽性菌       グラム陰性菌
ペプチドグリカン  層数が多い(含量も多い) 層数が少ない(含量も少ない)
タイコ酸      あり           なし
外膜        なし           あり
強度        固い(三次元構造)    固くはない(架橋はなし)

細胞壁はN-アセチルムラミン酸とN-アセチルグルコサミンから構成される。
グラム陰性菌の外膜はリポ多糖と脂質二重層とリポ蛋白からなる。


LPSは何から構成されるか?

リピドA(内毒素の成分)、コア多糖、O側鎖多糖(O抗原)


L型細菌の特徴とは?

形の変化がある。可逆性がある。特殊な培地が必要である。


メソソームとは?

細菌の細胞質膜の一部が細胞質内に陥入して形成される小胞状、管状、層状などの膜構造のこと。


ポリリン酸顆粒は何に用いるか?

異染小体が細菌の同定に用いられる。


莢膜の意義

食菌作用に抵抗、抗原特異性から菌の分型を同定を行う。


線毛の作用とは?

普通線毛:粘着作用、性線毛:接合で遺伝子を伝達


芽胞とは?

グラム陽性のバシラス属とクロストリジウム属の菌は、栄養状態が悪化すると、菌体内に光屈折性が強い円形小体を形成する。これが芽胞で、良い条件になると発芽する。芽胞や物質代謝を行わず、分裂増殖をすることなく、休眠状態を保つ。


細菌の増殖曲線の四つの時期を列挙せよ。

@誘導期 A対数期 B静止期(定長期) C死滅期

10
プラスミドとは?

細菌染色体以外の遺伝物質で、二本鎖環状である。

11
プラスミドの種類について説明せよ。

Fプラスミド(線毛をコード)、Colプラスミド、Rプラスミド(薬剤耐性)、Viプラスミド(病原性)

12
溶菌感染の周期を延べよ。

@吸着 A核酸の注入 B核酸複製と構造蛋白の合成 Cファージ粒子の形成と放出

13
ファージ二種類の違いとは?

ビルレントファージ :溶菌を起こす。
テンペレートファージ:溶菌を起こすのは一部で、宿主細胞の染色体と行動し、活性化されると溶菌。
           ファージ遺伝子が細菌内で、消滅することもある。
14
プロファージとは何か?

宿主細胞のゲノムに組み込まれたファージ(テンペレートファージ)

15
遺伝子の転移と組み替え方法を述べよ。

@形質転換 A接合 B導入 C溶原化作用(ファージ変換)
Dプロトプラスト融合(二種類のL型細菌の融合による遺伝子の交換)

16
形質転換を説明せよ。

細菌が他の菌の遊離DNAを受け取り、自身のDNAに組み込むこと。(遺伝特性をもらう)
cf.この場合ファージは関与しない

17
接合とは何かを述べよ。

二つの細菌が直接に接触し、性線毛によりDNAを供給すること。(遺伝特性をもらう)

18
導入(形質導入)とは何かを述べよ。

バクテリオファージが菌体内で増殖する時、染色体DNAの断片を包み込んで、次に他の細菌に感染し、それを菌体内に注入すること。

19
溶原化変換(ファージ変換)とは何かを述べよ。

テンペレートファージが細菌に感染した後、プロファージとなり、ファージの遺伝子が細菌の染色体に組み込まれること。(遺伝特性をもらう)


posted by 我輩は細菌 at 02:25| 細菌学総論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月11日

細菌学総論1


細菌の病原性について述べよ。

侵襲力 @粘着と定着 A繁殖と拡散 B防衛機能に抵抗
毒素  @外毒素 A内毒素


常在菌の生理作用を述べよ?

@病原微生物の侵入に抵抗
A栄養物を合成(ビタミンB,Kなど)
B免疫作用(マクロファージを刺激し抗原提示させる。サイトカインの放出)
C腫瘍を抑制(腸の蠕動運動を促進)


外毒素を3種類述べよ

神経毒(ジフテリア菌、破傷風菌、ボツリヌス菌)、腸管毒(ブドウ球菌のエンテロトキシン)、細胞毒


外毒素と内毒素の違いについて

      外毒素                  内毒素
産生細菌  グラム陽性菌と少数のグラム陰性菌     グラム陰性菌
産生方式  合成、分泌                細胞壁成分
化学成分  蛋白質                  リポ多糖
熱安定性  熱に弱い                 耐熱性
毒性    強い、選択性               弱い、選択性なし
抗原性   強い                   弱い


LPSの生物学作用を述べよ?

発熱、白血球反応、エンドトキシン血症とショック、DIC


感染症の型を5つ述べよ。

未感染、不顕性感染、顕性感染、潜伏感染、保菌状態


細菌感染の血症の型を5つ述べよ。

毒血症、菌血症、敗血症、膿毒血症(化膿菌による)、エンドトキシン血症(LPSが移行)


トキソイド(類毒素)とは?

外毒素をホルマリン処理して、毒性をなくしたもの。免疫原性は有する。


CPEとは

細胞変性変化(cytopathic effect)のことで、ウィルスに感染した細胞に見られる形態変化のこと。
(細胞の円形化、狭小化、細胞融合、多核巨細胞、封入体)

10
ウィルス感染の型を述べよ。

急性感染
持久感染(潜伏感染、慢性感染、遅発性ウィルス感染、SSPE(亜急性硬化性全脳炎←麻疹ウィルスから)

11
整合とは?その例も述べよ。

ウィルス核酸が細胞の染色体のDNAに結合すること。

12
封入体とは?

ウィルス感染細胞に見られる好酸性や好塩基性の領域。
ウィルスの核酸や蛋白質が集合した部分である。

13
悪性転換について述べよ。

腫瘍ウィルスの感染により、腫瘍が発症すること。

14
消毒とは?

病原微生物を死滅させて、その感染力を失わせる操作。

15
滅菌とは?

すべての微生物を完全に除去すること。

16
芽胞の滅菌方法について

高圧蒸気滅菌法(オートクレーブ滅菌法)1.05kg/cm3、121.3℃、15-20分

17
生ワクチン(弱ワクチン)の長所と短所を述べよ。

長所
一回接種でよい。免疫効果が高い。免疫の持続時間が長い。
短所
ワクチンの保存期間が短い。回復変化がある。合併症。他の潜伏ウィルスの活性化

18
死菌(不活化)ワクチンの特徴を述べよ。

接種回数が多い。免疫効果が生ワクチンより弱い。免疫の持続時間が短い。

posted by 我輩は細菌 at 20:49| 細菌学総論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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