HBVの抗原の組成を述べよ。
エンベロープ :PresAg、HBsAg
ヌクレオカプシド:HBcAg、HBeAg
2
HBの患者から検出される粒子について述べよ。
HBVの完全な粒子をDane粒子と言い、最外層はエンベロープでHBsAgに相当し、内側にヌクレオカプシドに相当するコアがある。また、HbsAgだけで構成された小型粒子やそれが連なった管状粒子も出現する。小型粒子と管状粒子はウィルス遺伝子を含まない。
cf.コアの抗原はHBcAgとHBeAgである。
3
HBVの治療と予防について
治療はインターフェロンを用いる。予防はHBsAgをワクチンとして用いる。
4
抗原連続変異と抗原不連続変異とは?
A型インフルエンザウィルスを例に取ると、感染防御抗原であるHAの抗原領域のアミノ酸が変異すると、今までの抗体で中和されなくなり、新たな株となる現象を抗原連続変異と言う。(変異率は1%以下)
A型インフルエンザウィルスで遺伝子再集合により、全く抗原性の異なる株となることを抗原不連続変異と言う。(変異率は20-25%)
cf.インフルエンザがHA(鳥のウィルス由来)を獲得し、大流行。
5
インフルエンザウィルスの証明は?
赤血球凝集試験で、ウィルスの増殖を判定する。赤血球凝集抑制試験で、ウィルス型の判定する。
6
次の@からDの名称を述べよ。

@ヌクレオカプシドA膜タンパク(Mタンパク)B脂質二重層CHA(赤血球凝集素)DNA(ノイラミニダーゼ)
HA(赤血球凝集素)は感染に関与。ノイラミニダーゼはウィルスの放出に関与。